おすすめ映画作品10。

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おすすめ映画作品10。

  • 2016年06月20日

こんにちは、にしまつ歯科クリニックの西松です。

 

梅雨ですから、仕方ないですけど、ジトジト降られ続けるのは、いいものじゃないですね。

 

早いもので6月も下旬に入り、本格的な夏に刻々と近づいてます。

 

もう少し、雨模様を我慢すれば、がらっと変わるでしょうか・・・(暑すぎるのも困りものですけど)。

 

今回は、久々におすすめ映画作品の紹介です(前回は「ディパーデッド」でした)。

 

2009年公開の日本映画「クヒオ大佐」です。

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結婚詐欺を繰り返す、深いホリの顔だちをした男と、騙されてしまう女性たちの、実話をもとにした内容なんですが・・・。

 

「父はカメハメハ大王の末裔、母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ」で米軍特殊部隊のパイロットでもある、ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。

 

北海道生まれの、純粋日本人の、結婚詐欺師を演じるのは、堺雅人(まったく不自然さがないです)。

 

「エール大学で弁護士資格、ケンブリッジ大学に留学」、「私と結婚すれば、軍から結納金、イギリス王室からお祝い金が出る」といった内容をターゲットにした女性に言い寄ります。

 

白い軍服を纏い、コードレス電話のような無線器で話し出したり・・・。

 

弁当屋の経営者役の松雪泰子が、社員とともに懸命に働いて、得た売上金を、献身的にクヒオに手渡します。

 

また、大佐(笑)は、資料館の公務員女性(満島ひかり)にもアプローチし、弁当屋経営者と並行して、交際をします。

 

さらに、銀座のホステス(中村優子)にも、果敢にコンタクトをとり、自身の華麗な遍歴を披露しつつ、距離を縮めていくのです。

 

かつて同じ刑務所に服役していた放蕩男が、弁当屋経営者の弟で、クヒオの詐欺行為を逆手に脅迫されるのですが、大佐はたくましくも切り抜けていきます。

 

話している内容も無茶苦茶で、思い付きの嘘を、壮大なスケールにつなぎ合わせて、つむいでいくわけです。

 

「日本のベートーベン」佐村河内守さんや、「ハーバードでMBA取得の経営コンサルタント」ショーンKさん、といった人にも共通するのは「夢と現実がごっちゃになる」ことだと思います。

 

空しい嘘も、自分のなかで思い込み続けたら、現実化する妄想が怖くもあるんですけど、観ていると、滑稽さのギャップを実感できます。

 

この作品のモデルとなった、実在の結婚詐欺男は60歳代まで繰り返して、女性を騙し続け、10回近く逮捕されたそうです。

 

最後の逮捕は90年代後半ですが、お元気なら、80歳を迎えようとする今も、小さな嘘をついて、コミュニケーションから交際に発展させているかもしれません・・・。