骨粗鬆症患者様への抜歯の基準決め。

こんにちは、にしまつ歯科クリニックの西松です。

 

週末も含め、猛暑日がずっと続いています。

 

台風5号、6号とたて続けに沖縄地方に直撃、甚大な被害が出ています。

 

関西地方へも6号が東進すれば、大型台風でもあることから警戒が必要になってきます。

 

先日、歯科の外科処置に関わる、薬剤関連顎骨壊死についてのポジションペーパーが公表されました。

 

前回は2016年でしたから、久々の改定版が出たことになります。

 

医療行為における科学的、医学的な根拠に基づくルールとなるのが、「EBM」というもので、一般的にはエビデンスと言われています。

 

歯科での外科処置の代表格は抜歯になるわけですが、骨粗鬆症治療薬ビスフォスフォネートの副作用「処置後の顎骨壊死」が判断基準を悩まされる要素になっていました。

 

骨粗鬆症への投薬治療そのものが、まだ20年の期間に届く程度で、エビデンスを満たす内容ではないことから「ポジションペーパー」という位置づけになっています。

 

改訂版では、「抜歯については、休薬をしないことを提案する」という、なんとも言い難い表現をしているものの、一歩以上踏み込んでいる内容と思いました。

 

「医学は日進月歩」と評されるように、常に新しい情報を取り入れることができるスタンスを意識して、日常の診療に臨みます。