オーラルフレイル。
- 2025年04月29日
こんにちは、にしまつ歯科クリニックの西松です。
ゴールデンウィークが始まり、平日が間に挟まれていても、会社によれば11連休のケースもあるそうです。
お天気の方も、休日はおおむね晴天のようで、レジャーに最適なコンディションの予報が出ていますね。
にしクリはカレンダーどおりの診察日で、会社が休みのなか、予約を入れられて、受診されている方が、ちらほら見受けられます。
高齢の患者様で、以前に比べて嚙む力が弱まってきたり、むせるようになってきたり(誤嚥)、といった所見がみられる場合があります。
口腔機能低下症(オーラルフレイル)という呼称での検査でチェックすることができます。
噛む力が弱まっていることより、咀嚼するのに必要な残存する歯数。
グミを用いて、一定時間噛んでもらってた際に生じた唾液に含まれる糖濃度。
嚥下になくてはならない、食塊を押し潰す舌の圧力。
唾液量が少なくなることによる、口の中の乾き(口腔乾燥)の度合い。
これらを含む、合計7項目の検査を行い、診断がはっきりします。
診断が確定すると、機能低下をどう対処していくかですが・・・。
舌の圧力を増強させる目的で、ゴム材質のパーツを使ってもらったり、どちらかというと治療というより、整形外科でのリハビリテーションをイメージする内容です。
下肢のフレイルのわかりやすい目安が「立ったままで、くつ下を履くことができますか?」というものがあります。
今後、超高齢化社会が到来するなかで、普段どおりの生活を過ごせるには「目が見える」、「歩ける」、「食べれる」は必須だと感じます。
健康寿命の向上に、歯科の現場がひと役買うことができるのは大事なことです。